フロアタイル

新規格のテイストは〝白〟
仕上げに木質感はありません。
床も家具も木は使わない予定です。


自宅は脱衣室まで天然の杉床を
無塗装のまま使用しているほど
木質感が大好物な私にとっては
(前ブログ記載の)在来工法を辞めるのと同様に
思い切った仕様変更です。

そういえば設計を始めたころ、
具体的には23年ほど前、
私が憧れていたのは真っ白でモダンな建物でした。
生活、暮らし、居心地の良さなどは頭になく
洗練されたデザイン、クールな空間に心惹かれ
自分もいつかは、
正確には早く、
そんな建物を設計したいと考えていました。
その憧れはほどなく白から木に変わったわけですが
23年の時を経て改めて白い建物を手掛けることと
なりました。
もちろん生活、暮らし、居心地の良さを
大事にしながらです。

新規格のメイン素材となるのが
床に使用している91cm角で
グレーのような白のようなフロアタイルです。
洗面脱衣、トイレといった水廻りはもちろん
LDや個室まで玄関以外の屋内全面に使用します。




フロアタイルの特徴は
・丈夫でキズにつよい
・お手入れが楽
です。
つまり生活ストレスを感じにくいということです。

土足でも使用できる耐久性と
子供の食べこぼしやペットの粗相ですら
何てことありません。
フローリングでは難しい除菌スプレーも
シュッシュできます。
お掃除ロボットとの相性もいいので
モデルにはルンバも設置予定です。

年齢のせいか、
自宅が築10年となりメンテナンス性に関心が寄っているせいか、
独立後、家事全般をするようになったせいか、
たとえば自然素材に包まれたストレスを癒してくれる空間と同じぐらい
ストレスを感じない空間にも興味があります。

天然の素材ではないので
経年変化の楽しみはありませんが
経年劣化により悲嘆することもありません。

経年変化を楽しむ無垢のフローリングも
生活状況やメンテナンス、使用する塗料などが
適切でないと
10年後にはまぁまぁ悲惨な状態になりますからね。
(無垢材を否定するわけではありません、
繰り返しますが私は木が大好物です)

フロアタイルの気になる点としては
・赤ちゃんがハイハイするイメージが湧ない。
・歳をとった時、真っ白な空間は似合わない。

赤ちゃんに関しては期間が限定的であることと、
海外では土足床でも普通にハイハイしているらしい
とのことで良しとし、

歳をとって白が似合わなくなれば
天井に板を張るとか、家具を木製にするとかで
対応できると考えました。
今回の新規格、テイストは白を基調としていますが
それがテーマではありません。

テーマは変わらずホームページに記載の通り、
デザイン、動線、性能や構造、素材、コストの
ちょうどいいバランスで
豊かで質が高く居心地が良い住まいです。

今回は家事やメンテナンスよりにちょっとだけ
バランスを取った仕様です。

そうそう、コストに関して
フロアタイルはなんとなく安いイメージがあるかもしれませんが
結構高級品です。
もっともそれはハウスメーカーなどが標準設定している
木質フローリングと比べてのはなしです。
もしかすると安い材種の無垢フローリングよりも
コストはかかるかもしれません。

そこはご安心ください、
テーマを実現するKIKAKUNAの強み、
一人体制との相性がとても良いのです。
つまり職人を呼ばず私が施工するということ。
プロ価格ではなく素人価格!
さすがに家一軒は体にこたえますが
あと5年ぐらいはいけそうです。




注文住宅以上に設計時間をかけて考えたモデル、
皆様是非素人施工のフロアタイルを体感しに来てください。

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