大きく分けて三つです。
個人的な好み順で並べると
1つ目は主に屋根材で使われることが多いカラーベスト、
2つ目はアイカ工業のジョリパッド仕上げ
3つ目は窯業系サイディング
です。
一番好きなカラーベストは
見た目がよいのはもちろん、
外壁に求められる機能面においても優れており
独立当初にまず採用した外壁材です。
規格の一棟目が完成した七年前は
まだ新築ではあまり採用されておらず、
良い目立ち方をしてくれるし、
なにより規格のそっけない外観との相性が
とてもいい。
外壁はこれ一択にしたいところですが
7年前より価格が100万円近く上がるとなれば
話が別です。
施工費も含めた急激な価格高騰で
最近の採用率はほぼ0となっています。
ただKIKAKUNAの家には一番合うと思っているので
ご予算に余裕のある方は是非ご採用ください。
次のアイカ工業のジョリパッド仕上げは
塗装仕上げとしてはかなりメジャーな材料です。
（ついでに言うと同じような塗料材のなかでは
ちょっとお高めです。）
ジョリパットを塗るための下地には二通りあって
左官屋さんがモルタルで仕上げる湿式の下地と
サイディングを張って仕上げる乾式下地です。
KIKAKUNAでは天気に左右されず、施工精度も高い
サイディングの乾式下地を採用しています。
一般的なサイディング下地のデメリットは
サイディングの継ぎ目が
塗料で仕上げた後も残ってしまい、
デザイン的にすっきりしない点です。
これまたちょっとお高いですが、
ニチハという会社のサイディングで
モエン大壁工法という下地に
アイカ工業のジョリパットで
仕上げることでその目地を消すことができるので
KIKAKUNAではそうしています。
注：基本道路面などのメインサイドのみ
メインサイド以外は継ぎ目を出します。
ちなみにアイカ工業のジョリパットは
JP-100というスタンダードシリーズがよく使われますが
KIKAKUNAではさらに汚れ防止やひび割れ防止に
優れたJQ-650というシリーズを採用しています。
見た目はカラーベストほどデザイン性がなく
ちょっと物足りなさがありますが
工業品ではなく職人さんの手作業がのこるので
じんわりと味わいがあり、
庭が完成し植栽が入ると一気に外観の雰囲気が
爆上がりします。
現在カラーベストとの差は40万程度といった
ところでしょうか。あくまで感覚ですが…
今では規格、オーダー双方で一番採用率が高いです。
▼規格
▼オーダー
最後の選択肢が窯業系サイディングです。
街中でもっとも使われている外壁材です。
▼規格
▼オーダー
またこの窯業系サイディング、
建築通の方々に結構嫌われている外壁材です。
今回の新企画モデルでも採用した窯業系サイディング、
本当に建築通の方々がおっしゃるように
良くないものなのでしょうか。
私はそれなりのグレードと施工方法をおこなえば
それほど悪いものとは感じていません。
良くないように発信されている内容は
15年以上前のもののことを言っている、
もしくは低グレード商品や施工方法のことを
言っているように思います。
昔のサイディングは表面の塗装が
それほどよくありませんでしたし
施工方法も直貼りと言って建物にとって
あまりよい施工方法ではありません。
シーリング材の耐久性もそれほど
高くはありませんでした。
今のサイディングは表面の塗装や
汚れ防止のコーティングなどがしっかりしているし
継ぎ目に使うシーリング材の耐久性も
かなり高いです。
今回サイディングを採用するにあたって
メーカーのカタログを※のついた小さな文字まで
それなりに読み込みました。
シーリング材に関しては15年から20年での
メンテナンスが推奨されていましたが
データ的には20年は点検のみでメンテナンス不要
と思いますね。
（地震や台風などで劣化や不具合が
発生する可能性はありますので点検は必要です）
私が好み順で３番目にしているのは
性能面やメンテナンス性ではなく
見た目の問題です。
好みのデザインのものがあまり無く選択肢が限られます。
今回も変にデザインされてなくシンプルなものを
採用しています。
今回採用のサイディングと一つ目のカラーベストとの差額は
感覚的に80万～90万といったところでしょうか。
補足
つまり７年前のカラーベスト外壁は
今のサイディング価格と同等だったのですね。
昔（といってもたかだか７年）は良かった…
今回採用のサイディングは
ニチハのフラットウォールです。
プラチナコート＋マイクロガードとなっています。
気になる方は
ニチハ プラチナコート
ニチハ マイクロガード
で検索してみてください。
シーリングもプラチナシールという
超高耐久シーリングです。
