土台敷き ~基礎パッキン~

基礎も綺麗に仕上がり、
いよいよ大工さんの登場で土台敷きです。

上棟日(棟上げ)の数日前に1階の床を組み上げる作業を
土台敷きといいます。
土台を設置するだけであれば1日もかからないので
その他の「大引き」と「断熱材」なども同日に施工をしていきます。


まず基礎の上に基準線を引き


基礎パッキンという部材を置いて、


その上に土台を敷いていきます。


基礎パッキンは空洞で風が通るようになっているので
基礎と土台の間から
家の床下全体が換気されるようになります。


↓通気イメージ



この基礎パッキンで注意する箇所は2か所、
玄関とシステムバス部分です。

玄関は床下に空間がなく、コンクリートで埋められて
タイルを張って仕上げます。
そういう場所は基礎パッキン部分から
風(外気)も湿気も熱も行き来させない様にしないといけません。
行き来してしまうと
寒さ、結露、カビ、白アリ、
といったものが生まれてしまうからです。
なので玄関廻りには気密と断熱の機能がある
基礎パッキンを仕様します。



一応図解しておきます。




っで、もう一つがシステムバス部分。
玄関とは違い床下に空間があります。
そこに外気を通して換気をしてしまうと
お風呂が寒くなってしまいます。
システムバス部分は床に断熱がないためです。
ただ玄関のように完全に気密してしまうと
お風呂下の空間部分に湿気がたまる可能性があります。
特に基礎コンクリートからの放湿が危険です。
完成後1年は基礎からたくさん湿気が出ますので
システムバス下を完全に気密してしまうと
カビなどの発生リスクが高まります。
なのでシステムバス廻りは
除湿(湿気を逃がす)と断熱の機能がある基礎パッキンを使います。



(玄関と同じ気密機能のパッキンを使用しても
システムバス下は完全な気密状態にはなりません。
土台や壁部分から湿気は逃げるので玄関と同じものを使っても
大きな問題ではありません。)

3種類の基礎パッキンを並べ終わったら
その上に土台を敷いていきます。

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