いよいよ大工さんの登場で土台敷きです。
上棟日(棟上げ)の数日前に1階の床を組み上げる作業を
土台敷きといいます。
土台を設置するだけであれば1日もかからないので
その他の「大引き」と「断熱材」なども同日に施工をしていきます。
まず基礎の上に基準線を引き
![](https://kikakuna.com/wp-content/uploads/2024/05/IMG_8589.jpg)
基礎パッキンという部材を置いて、
![](https://kikakuna.com/wp-content/uploads/2024/05/IMG_8594.jpg)
その上に土台を敷いていきます。
基礎パッキンは空洞で風が通るようになっているので
基礎と土台の間から
家の床下全体が換気されるようになります。
![](https://kikakuna.com/wp-content/uploads/2024/05/IMG_8595-rotated-e1715684929895.jpg)
↓通気イメージ
![](https://kikakuna.com/wp-content/uploads/2024/05/other_ventilation.jpg)
![](https://kikakuna.com/wp-content/uploads/2024/05/2-2-scaled-e1715763603656.jpg)
この基礎パッキンで注意する箇所は2か所、
玄関とシステムバス部分です。
玄関は床下に空間がなく、コンクリートで埋められて
タイルを張って仕上げます。
そういう場所は基礎パッキン部分から
風(外気)も湿気も熱も行き来させない様にしないといけません。
行き来してしまうと
寒さ、結露、カビ、白アリ、
といったものが生まれてしまうからです。
なので玄関廻りには気密と断熱の機能がある
基礎パッキンを仕様します。
![](https://kikakuna.com/wp-content/uploads/2024/05/IMG_8600-1-e1715764245257.jpg)
![](https://kikakuna.com/wp-content/uploads/2024/05/IMG_8598.jpg)
![](https://kikakuna.com/wp-content/uploads/2024/05/IMG_8599-e1715764417854.jpg)
一応図解しておきます。
![](https://kikakuna.com/wp-content/uploads/2024/05/1-2-e1715763551218.jpg)
![](https://kikakuna.com/wp-content/uploads/2024/05/2-scaled-e1715763578114.jpg)
っで、もう一つがシステムバス部分。
玄関とは違い床下に空間があります。
そこに外気を通して換気をしてしまうと
お風呂が寒くなってしまいます。
システムバス部分は床に断熱がないためです。
ただ玄関のように完全に気密してしまうと
お風呂下の空間部分に湿気がたまる可能性があります。
特に基礎コンクリートからの放湿が危険です。
完成後1年は基礎からたくさん湿気が出ますので
システムバス下を完全に気密してしまうと
カビなどの発生リスクが高まります。
なのでシステムバス廻りは
除湿(湿気を逃がす)と断熱の機能がある基礎パッキンを使います。
![](https://kikakuna.com/wp-content/uploads/2024/05/IMG_8596-e1715764502843.jpg)
![](https://kikakuna.com/wp-content/uploads/2024/05/3-scaled-e1715763647289.jpg)
(玄関と同じ気密機能のパッキンを使用しても
システムバス下は完全な気密状態にはなりません。
土台や壁部分から湿気は逃げるので玄関と同じものを使っても
大きな問題ではありません。)
3種類の基礎パッキンを並べ終わったら
その上に土台を敷いていきます。