基礎 ~アンカーボルト~

今回は基礎の壁(立ち上がり)に
コンクリートを流しこむまでの流れです。
前回に続き2回目のコンクリート打ちです。




2回目のコンクリートを流す前にも
重要なチェックポイントがあります。
アンカーボルトチェックです。
アンカーボルトは鉄の棒で
通常直径12ミリと16ミリのものを使用します。
後で登場する専用の金物とセットで
〝基礎と建物の木造部分をつなげる〟
というとても重要な役割を果たします。
アンカーボルトはコンクリートに埋め込む長さが種類によって
きっちり決まっています。

↓これです。


コンクリートを流す前に頭が少し出るように仕込んで
コンクリートの中に埋めてしまいます。

↓コンクリート打設前の仕込み状況



↓仕上がり(他現場写真)


アンカーボルトが無いと
いくら強固な基礎の上に強靭な建物を建てても
大地震の際、建物が基礎から離れてしまい
倒壊してしまいます。
なのでしっかりアンカ-ボルトを設置して
基礎と建物を緊結する必要があります。
コンクリートを打った後では入れ忘れに気づいたとしても
どうしようもありません。

構造計算をすると
地震や台風の際、
建物のどの辺がどの程度浮き上がりやすいかが
分かります。
なのでどこにどういった強度のアンカーボルトが必要か
分かるわけです。

例えば建物左下(3-い通り)は

という計算結果で

必要なアンカーボルトが決まります。

※構造計算では今回の柱脚(つまり足元)の計算だけではなくて
柱上部に必要な金物耐力も割り出します。
1階2階、すべての柱位置で計算をしてすべての箇所に
計算結果に合った金物が設置されるわけです。

耐震等級が1でいいよとする場合と
耐震等級3を確保する場合とでは
当然計算結果が変わり必要な金物も変わってきます。
どんなに強固は金物を使っても計算結果がNGとなる場合は
間取り変更が必要になるわけですね。

今回の基礎では16ミリのアンカーボルトが
強度違いの2種類で計9本、
 ―特にこの16ミリのアンカーボルトは重要―
12ミリは数えるのがめんどくさいほど入っています。


赤色が16ミリのアンカーボルト
緑色が12ミリのもの。

今回の新規格は今までと違う建物の構造様式にしています。
木造は木造なのですが、〝金物工法〟の木造となります。
今までは〝在来工法〟でした。
違いはまた別ブログで紹介します。

在来軸組み工法から金物工法に変わったことで
16ミリのアンカーボルトも今までとちょっと違います。
我が家と何か違うぞと気づかれたOB様、
強度や内容は変わりませんのでご安心ください。

全箇所きっちり確認して
ようやくコンクリートを流し込み、
固まれば基礎完成です。

(余談ですが、私が戸建リフォームに積極的ではない理由は
この辺が関係しています。
さっきも書きましたがアンカーボルトは後施工ができません。
もし出来たとしても建物が倒れるのを支えるだけの強固な基礎
でなければ意味がありません。
建物は強くできますが、
それに見合う様に基礎の強度を上げ、
建物と基礎をつなげるのは
とても難しいと思うのです。)