間取り解説最終回!
リビングダイニングです!!
マサムネ工房さんの家に限ったことではないんですが
リビングダイニング廻りの間取りを考えるとき
ポイントにしている考え方が一つあるんです!
それはリビングとダイニングを
“一体のスペースとして考えない”
ということ!
たったそれだけの事なんですが
実はそれだけでぐっと間取りが良くなるケースが多いのです!
——とは言っても結果的にリビングとダイニングが横ならびに
なるケースは多いんですけどね・・・
リビングとダイニングは
“ くつろぐ ” ところと “ たべる ” ところなんで
必ずしも一体である必要はありません。
ダイニングとキッチンは
“ たべる ” ところとそれを “ つくる ” ところなんで
切り離せませんね。
なのでリビングはこの辺に配置して
ダイニングキッチンはこの辺かなぁ~という感じで
【分けて】間取りを考えていくっていう感じです。
今回のマサムネ工房さんの家でも
結果的にリビングとダイニングは横ならびですが
間取りを考える上では分けて考えています。
そのなごりがこの壁!
別になくても問題ないちょっとした壁なんですけど
なんていうか・・・
リビングとダイニングをちょっとずらしたり、
少しの壁で仕切りっぽくしてみたり、
そうすることで
リビングとダイニングが完全に一体のスペースではなくて
それぞれに居場所ができるっていう感じ。。。
もちろん一体のひろーいリビングダイニングもいいと思うんです。
でもでも
ズレたり感覚的な仕切りでなんとなくわかれているスペースにあって
一体の広いスペースにはないものがあるんです。
▼リビングダイニングがずれている例
リビングとダイニングのようにスペースが分かれているということは
“ あいだ = 間 = 何かと何かにはさまれたところ ”
が生まれます。
まぁ~“ 境界 ”っていう事も出来ます。
完全に分かれている場合はそこには “ 壁 ” であったり
“ 戸 ” があったりするんですが
今回のようにゆるーく分かれている時、
そこには
“ あいだ = 間 = ま ”
が生まれます。
心からいいなぁ~と感じる家は
間違いなくその “ ま ” の 取り方 がうまいんですよね~
そう
“ ま ” 取り
“ 間取り ”です。
4回にわたって間取り解説をしてきました。
“ 間取り ” って各部屋の配置とか動線とかっていうよりは
部屋と部屋の “ あいだ ” の取り方なんですね。
っで、それが本当に難しいし
そこの上手い下手が設計の良し悪しだし
我々設計者の価値なんかなぁ~と思ったり・・・
さてさて
マサムネ工房さんの家、
間取りはどうでしたでしょうか???
間取り解説 “完”